観測会は人と心を通じ合わせ喜びを分かち合う会【生き方は星空が教えてくれる】


おはようございます!

 

<今朝のフォーラムソラ語録>

観測会は人と心を通じ合わせ喜びを分かち合う会

【生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)】より

 

●私が中学二年生のとき、ちょうどアポロ11号の月面着陸があり、日本でも宇宙ブームが巻き起こりました。雑誌もテレビも、その話で持ちきりです。

 

●そこで天体少年だった私も今こそ本領発揮とばかりに、同好会の先輩に頼んで望遠鏡を持ってきてもらい、学校の庭で「星を見る会」を催すことにしたのです。
(中略)
●そのおじいさんは明治生まれで、小さいときから星が好きだったのですが、時代が時代ですから天文をやりたくてもやれずに過ごしてきたという方でした。

 

●「わしは生まれてからまだ一度も望遠鏡で星を見たことがないんだ。一生に一度でいいから、望遠鏡で星を見たかった」
おじいさんは、ちょっとはにかみながら私にそう語ってくれました。

 

●その日の「星を見る会」には、子供だけではなく大人もたくさん来てくれて、三百人もの人が校庭に集まりました。
人数が予想以上に多かったので、それほど長い時間星を見てもらうことはできませんでしたが、先ほどのおじいさんが望遠鏡をのぞきながら興奮している姿を見たときは本当にうれしくて、観測会を開いてよかったと心から思いました。

 

●私が大人になってからも地元で星を見る会の活動を続けたり、彗星捜索をしているときに知らない人たちをみんな受け入れていくのは、このときの喜びが原点となっているのかもしれません。

 

●私にとって観測会は、単に星を見るということだけではなく、大勢の人と心を通じ合わせ、喜びを分かち合う行為そのものなのです。(P62-64)

 

 

<わたしの読書メモ>
 
木内さんの本格的な「星を見る会」はアポロ11号の影響もあって、国民が視点や発想を地球外(宇宙)へと、広げたその時だったのでしょう。中学生のイベントに三百人が動員されたわけですから、そのにぎわいは凄まじいものだったと予想されます。

 

何より、この成功体験はその後の木内さんの活動に大きな自信を与えてたのではないでしょうか。
また、その人数もさることながら、その人々の感動する姿や、感情の現れを受け止める木内少年の感受性の高さが光っています。

 

私も主催者として、木内さんとは「星を見る会」をよく行いますが、木内さんは本当にいつも楽しそうです。初めての人にでも、子供や高齢者にでもわかり易く丹念に解説をしてくれます。

 

参加者全員が、星や宇宙といった共通のロマンに浸り興奮している姿に、木内さんは喜び感じているのでしょう。
観測会は、単に星を見つめているだけじゃなく、「各々が心を通じ合わせ、喜びを分かち合っている、価値共有の場」。観測会そんな貴重な空間だったのだと、いま改めて気付かされています。

 

今日も気付きをありがとうございました。

 

■フォーラムソラ「星を見る会」■
次回はハワイ島に行います(募集終了)。
来年は木内さんの「北八ヶ岳天文台(長野県)」にて6月6日(土)開催予定。

 

皆さんふるってご参加くださいね。

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