彗星発見のヒントになったのは魚釣り【生き方は星空が教えてくれる】


フォーラムソラのオブザーバー:木内鶴彦氏の著書【生き方は星空が教えてくれる】から、いま私達が感じ捉えたい感性について、学びを深めています。

<今日のフォーラムソラ語録>

 彗星発見のヒントになったのは魚釣り
【生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より】

 

●私はフライフィッシングという毛鉤を使った川釣りをするのですが、その日はたまたま上流の方に人がいて、後から来た私は下のほうで暇つぶしに糸を垂れていました。

● 私が糸を垂れたのは、ちょうど川がダムのようにせき止められて渦を巻く流れができている場所でした。そういう場所には、楕円を描くような一つの流れができます。

フライフィッシングの場合、毛鉤がその流れに沿って自然に流れたときに魚が釣れます。でも、人間が少しでも糸を引いたりすると、うごきが不自然になるのでしょう、絶対に魚はかかりません。

●暇つぶしのつもりで気軽にやっているとき、イワナが一匹釣れました。それ自体はどうということではないのですが、次に同じ場所に同じように毛鉤を落とすと、またイワナが釣れたのです。

同じところで同じ魚が釣れる。そこでちょっと場所をずらして毛鉤を落としてみたのですが、もうイワナは食いついてくれません。何度試しても同じ結果でした。

●なぜ同じ場所でないとイワナは餌に食いつかないのか。考えた末、虫の死骸とかイワナの餌になるようなものは、必ずこの流れに乗って同じ位置に来るということをイワナは知っているのではないかと思い至ったのです。

そのことを知っているから、イワナは餌の来る道筋で待ちかまえているのではないか、ということです。

●この川の流れの中では、同じ重さの餌は同じ場所を流れる。それならば太陽系にやってくる彗星も、流れに乗って同じような場所に来るのではないか---。

そう考えたことが、私なりの軌道計算法を見つけるきっかけとなりました。
(P31-33)

<わたしの読書メモ>
暇つぶしに糸を垂れたイワナ釣り。

イワナの餌への食いつき方から、

大宇宙の現象面をイメージしてしまう、

そんな洞察力の高さが光っています。

私たちは、

義務教育の中で良くも悪くも常識を教えられます。

これは社会を生きて行く為に必須だとされているからです。

しかし、

与えられてばかりいると、

自分から考え出したり、イメージしてみたりする。

といった本来最もクリエーティブとされる

想像力を働かせることが無くなってしまうのではと思います。

私たちは日頃、

何の気なしにコンピューターや情報網に頼っていますが、

一度自分の中で想像力を働かせながら、

一つの仮説を立ててみる。

そんな習慣を身に付けることで、

私たちにも思いもよらぬ発見や結果が得られるのではないでしょうか?

~みなさんはどのように感じましたか~
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