流れ星の正体は宇宙の塵(ちり)だった【生き方は星空が教えてくれる】

感動体験プロデューサーの小林です。
フォーラムソラのオブザーバー木内鶴彦さんの著書から得た学びを「フォーラムソラ語録」として配信しています。あなたのオルタナティブ・ライフに役立つヒントをご提供できればと思います!

 

2012年11月13日

おはようございます!

 

<今朝のフォーラムソラ語録>

『流れ星の正体は宇宙の塵(ちり)だった』

生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より

 

<立ち読みコーナー>
●美しい流れ星ですが、その正体は宇宙を漂っている塵(ちり)です。小さな塵が地球の大気にふれ、摩擦熱で高温の光を放ったものが、流れ星なのです。
●夏の夜空にたくさんの流れ星を見ることができるぺルセウス流星群というのは、スウィフト・タットル彗星が軌道上に残した塵の中を地球が横切るために起きているのです。
●これは、彗星の軌道上を地球が突っ切っているということです。
●毎年夏に流星群が見られるということは、毎年夏には彗星の軌道上を地球が通るということです。
●スウィフト・タットル彗星の次回の回帰予定は2126年の7月下旬。わずか15日ほど回帰がズレただけで、地球に衝突してしまうのです。(P135-136)
<わたしの読書メモ>
 流れ星と聞くと、大抵はロマンチックなものを想像します。星が流れるまでに願い事を3回いうことができれば、その願い事が叶うとか・・・。
 フォーラムソラでは「宇宙(ソラ)の旅」に毎年木内さんと繰り出しています。そこでの恒例イベントが「星を見る会」です。それは世界的な彗星探索家の木内さんから、星々や宇宙について享受いただけるという、大変希少な課外授業です。
 この「星を見る会」でもしばしば流れ星を見ることがありますが、大体はその遭遇に驚き、感動し、高揚するばかりで、願い事を3度唱えることまで気がまわりません?運よく、たくさんの流れ星に遭遇するときでも、「よし、願い事だ!」と思いながら見つけるのですが、流れ星の滞空時間はあまりにも一瞬で、一度もその願いを星に託すことはできませんでした。
 そんな、人の心をとりこにする流れ星ですが、特に夏の夜を彩るべルセウス流星群にあっては、私たちがその中(軌道)を横切っている現象がもたらす天体ショーだったのです。
 「知らぬが仏」という言葉がありますが、まさしく現実の姿はロマンチックな世界とは裏腹に、ある意味で危険な行為の産物だったのです。
 そのぺルセウス流星群という宇宙の塵(ちり)の母天体、スウィフト・タットル彗星が地球に衝突するやも知れないのです。しかもそれは回帰がわずか15日ズレただけで生じるのです。
 実は、運よく地球への衝突がまぬかれたとしても、周囲に抱える宇宙の塵と一緒にやってくるわけですから、相当数の隕石が地球に舞い散る(衝突)することになるのです。
 この問題をどう解決するのか?は、今から現実と受け止め回避する策をとらなくてはいけません。それは地球に生きる生命体の新参者であり、地球の生態系のバランス役として生を受けた、われわれ人類のやらなければならない最大の使命なのではないでしょうか?
【筆:小林 健】

2126年・地球滅亡の危機【生き方は星空が教えてくれる】

感動体験プロデューサーの小林です。
フォーラムソラのオブザーバー木内鶴彦さんの著書から得た学びを「フォーラムソラ語録」として配信しています。あなたのオルタナティブ・ライフに役立つヒントをご提供できればと思います!

 

2012年11月12日

おはようございます!

 

<今朝のフォーラムソラ語録>

『2126年・地球滅亡の危機』

生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より

 

<立ち読みコーナー>
●私が再発見したスウィフト・タットル彗星の軌道を計算し直したところ、とんでもないことがわかったのです。その知らせは、再発見後間もなくアメリカ・スミソニアン天文台のマースデン博士から私のもとへと届けられました。
●博士の軌道計算によると、スウィフト・タットル彗星の周期は135年。次回の回帰、つまり2126年に再び地球に接近したときに、この彗星は地球と衝突する可能性が高いというのです。このニュースは、当時新聞を賑わせたので、ご記憶の方も多いと思います。
●スウィフト・タットル彗星の直径は、7キロから25キロの間といわれています。私の観測では約20キロぐらいと推測しています。これほど大きな彗星が激突したら、地球はどうなってしまうのでしょう。
●一般的には、直径5OOメートルの彗星が地上に激突したときに受けるダメージは、広島型原子爆弾の1万7千倍の破壊力に相当するといわれています。
●直径2Oキロもの彗星が激突すれば、地上生物が絶滅するほどの大惨事となることは確実です。彗星が地球にぶつかるなんて、と思われるかもしれませんが、これはかなり確率の高い話なのです。(P134-135)
<わたしの読書メモ>
 木内さんは彗星探索家としてわずか3年の間に4つもの彗星を発見しました。その4つ目の彗星、スウィフト・タットル彗星を発見したのは1992年9月27日のことでした。
 この彗星は1862年に一度発見されている周期彗星ですが、その後130年もの間、行方がわからなくなっていて、学界でも再発見が待望されていた彗星だったのです。そんな彗星の再発見ですから、木内さんが世界中の注目を浴びたのもわかります。
 しかし、なんとその彗星が近い将来、地球に大接近、いや衝突するという軌道計算が導きだされました。映画ハルマゲドンやインデペンデンス・デイにも登場する地球衝突の惑星のモデルになったのもこのスウィフト・タットル彗星なのです。
 隕石の衝突とは訳が違う彗星の衝突。その衝撃は直径5OOメートルで広島型原子爆弾の1万7千倍の破壊力といわれています。
 直径は7キロから25キロの間、木内さんの観測では20キロと割り出されているこの彗星が、地球に衝突した場合おそらく地球の生命はすべて絶滅するでしょう。おそらく原始の地球に戻り、マグマに覆われ、その後氷河期を呼び起こし・・・という星としての歴史をリスタートさせるのです。
 この話を聞いて「自分が生きていないからよかった」という人がいます。果たしてそうなのでしょうか?その時代に生きていたなら?もしも自分の愛すべき人が生きていたなら?もしも自分の子孫がそのとき生きていたのなら?それはけして人事ではありません。自分たちの命を与え、育んでくれた地球の生物活動がなくなろうとしているのです。
 「備えあれば憂いなし」の言葉のように、この事実を知った人類(私たち)は、この問題を回避するための準備に今から取り掛かる必要があるのです。
 政府や国連などの機関の問題とだけ考えず、私たち一人ひとりが、そのときに向かって、いま何ができるのか?という問題意識と未来に対する責任感が、いずれは行動に結びつき、大きな成果を出すときが必ず訪れます。
 それが功を奏して、必ず来るときの問題解決につながるはずだと私は強く思うのです。
 フォーラムソラの活動の中にも、この2126年の問題がよく取り上げられます。この危機を乗り越えるために、「人類が取り組まなくてはならないこと」を冷静に考えてみると、まず人類の無責任な行動やおごりから、自ら地球を破壊や滅亡に向かわせてはならないのだ。ということが観えてくるのです。
【筆:小林 健】

夢中に全力な時ほどエネルギーがわいてくる【生き方は星空が教えてくれる】

感動体験プロデューサーの小林です。
フォーラムソラのオブザーバー木内鶴彦さんの著書から得た学びを「フォーラムソラ語録」として配信しています。あなたのオルタナティブ・ライフに役立つヒントをご提供できればと思います!

 

2012年11月5日

おはようございます!

 

<今朝のフォーラムソラ語録>

『夢中に全力な時ほどエネルギーがわいてくる』

生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より

 

<立ち読みコーナー>
●体調が悪く、仕事がうまくできなくなってきたころ、私はついに開き直りました。こうなったら思いっきり無理をしてやろうという気持ちになったのです。
●睡眠時間を削って深夜から早朝まで山で彗星捜索を行い、山から戻ったらすぐに職場に向かう。そんな一見すると自殺行為とも見られるようなむちゃくちゃな生活を始めたのです。
●ところが不思議なもので、それほどのむちゃをしているにもかかわらず、深夜の観測をするようになると、私の体はどんどん元気になっていったのです。
●自分が夢中になれることに全力で取り組むとき、人は信じられないようなエネルギーがわいてくるのでしょう。
●最初の数年ほ、ただ夜空全体を観測するようなことをしていた私も、フライフィッシングがヒントとなって彗星軌道を求める計算式を確立してからは、本格的な捜索活動に入りました。
●その後、わずか三年の間に立てつづげに四つもの彗星を発見することができたのは、我ながら大変ラッキーなことだったと思っています。(P132-133)
<わたしの読書メモ>
 臨終の時を脱し、木内さんは普通の生活にもどりました。休み休み体をいたわりながら、好きな天文学を始めたわけですが、はじめの数年は夜の観測と昼の仕事との両立がうまくいかず、また新たなストレスを抱えていたようです。
 そこで木内さんは、いっそのこと割り切って考え方を変えてみました。むしろ、あまり体調のことを気にせず、天体観測に集中してみることにしました。
 それは、昼の仕事のことや、体のいたわりに対するストレスを開放したということにほかなりません。木内さんは臨死体験中もそうでしたが、早めに現状を割り切り次に物事を進めることについては、天才的な点があります。
 今回の場合もせっかく生き返ったというのに、周囲から見ればまるで自殺行為とも思えるような行動に打ってでます。しかし、結果的にはなぜか体が元気になっていったのです。
 木内さんも語っていますが、人は夢中になれることに全力で取り組むとき、信じられないようなエネルギーがわいてくるのです。周囲を見渡しても、一流のアーティストやミュージシャンはどれほど勢力的に、しかも超ハードな創作活動をしていたとしても、そのバイタリティーが尽きることはありません。
 木内さんの天体観測にかける思いが、それらに匹敵するほど情熱的なものだったことが窺えます。先に紹介した「フライフィッシングのヒント」もそんな夢中で全力で取り組んでいるときの偶然のアイディアだったのです。
その後の展開はまるで点と点が結ばれていき、いままで予想だにできなかったことが一筆書きのように描きだされていきました。
 『人は夢中で全力で取り込むとき、信じられないエネルギーがわいてくる』私たちも常に自分の使命や大好きなことに真剣に取り組む。そんな自分自身、そんな人生でありたいと思います。
【筆:小林 健】

月の誕生が人類をリセットさせた【生き方は星空が教えてくれる】

2012年11月3日

おはようございます!

 

<今朝のフォーラムソラ語録>

『月の誕生が人類をリセットさせた』

生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より

 

<立ち読みコーナー>
●地球環境は、この事件を機に一変しました。大量に増えた水は、地球の質量を変化させ、重力を増加させました。生き残った生物たちは、一瞬にして何倍もの自重を感じるという困難に直面しました。まともに歩くことさえ難しかったことでしょう。
●さらに月の誕生により、地球は月の引力の干渉を受けることにもなりました。海の生物に多大な影響を与えている海の満ち引きも、このときから始まったのです。
●わずかに生き残った人類は山を下り、再び文明を築く努力を重ねましたが、それは文字どおりゼロからのスタートでした。太古の文明の痕跡が残っていないのは、このときの大洪水によってすべて失われてしまったからなのです。
●もちろんこのような荒唐無稽で科学的な裏づけのない話を、にわかに信じることはできないかもしれません。実際に経験した私自身でさえ、蘇生した直後は自分で見たものを信じることができなかったのですから。
●しかし、その世界で見た未来が事実であった以上、私はこうした地球の歴史もまた事実でほないかと思うようになりました。これからさらに科学が進歩していったとき、私の見てきたことが事実であったと立証される日が来るのではないか。私はそう思っています。(P127-128)
<わたしの読書メモ>
 旧約聖書にも残る七日七夜の大洪水。それは月の到来にまつわる天変地異の話だったのです。
 その当時、すでに人類は高度文明を手にしていたわけですが、宇宙規模の大惨事には足も手も出ませんでした。木内さんの話では、人類はその当時の高原に避難要塞を作り、この大惨事をしのいだと言っています。
 その痕跡が実はマチュピチュとして、現代にも残っています。『宇宙(ソラ)の旅 ペルー』でも、マチュピチュを木内さんと検証しましたが、面白いことに、遺跡を形成する石が大きく三層に分かれていることがわかりました。
 第一層は巨石の固まりで、これは現代のクレーン技術をもってしても移動出来ないほどの質量を持っています。第二層もかなり多きいですが、頑張れば何とかなる。第三層は人間の手でも運び込むことの出来る大きさでした。
 つまり、第三層はインカ人が形成し、第二、第一層はさらに過去にさかのぼって作られたことを意味するのです。この第一層こそ、月の誕生に伴う天変地異との戦いの場で有ったのです。
 この様な避難要塞や、それ以前の高度文明は今なお、地球のどこか海底深く、または地中深くに眠っているのです。南米では、海底二〇〇〇メートルに地中に伸びる階段らしきものも発見されています。
 確かに木内さんの言うように、いつの日か、人類の歴史を解明する日が科学の進歩と共に訪れるのではないでしょうか。

【筆:小林 健】

一万五千年前の天変地異が地球を変えた【生き方は星空が教えてくれる】

感動体験プロデューサーの小林です。
フォーラムソラのオブザーバー木内鶴彦さんの著書から得た学びを「フォーラムソラ語録」として配信しています。あなたのオルタナティブ・ライフに役立つヒントをご提供できればと思います!

 

2012年10月31日

おはようございます!

 

<今朝のフォーラムソラ語録>

『一万五千年前の天変地異が地球を変えた』

生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より

 

<立ち読みコーナー>
●今から約一万五千年前、大量の水分を含んだ巨大彗星が地球に大接近したのを見ました。
●巨大隕石は火星の付近まで到達したとき、水分が気化し太陽よりも巨大なガス状の天体に変化しました。そのガスは地球にまで達しました。そしてガスの部分は、地球の引力に引き寄せられていきました。ガスが地表に近づくにしたがい冷え、雨となって地上に降り注ぎます。こうして大地の三分の一が水底に沈むほどの大雨が地球に降り注いだのです。
●そのころ、すでに文明をもっていた人類は天文についての知識もあったので、巨大彗星接近による被害を予想していました。少しでもその被害から逃れるために、人々は高い山の頂上などに避難していましたが、それでも大多数の命が失われてしまいました。
●恐竜が絶滅したのも、この天変地異が原因です。
●地球が再び静けさを取り戻したとき、地球の三分の二は海に覆われ、多くの種の動物が死滅していました。そして空を見上げると、水分を地球に吸い取られた巨大彗星の核が月となって輝いていたのです。
(P126-127)
<わたしの読書メモ>
 約一万五千年前の天変地異。その時のエピソードを木内さんはよく話されます。
 巨大彗星の到来。この宇宙的現象は人間の力では歯が立たない大事件でした。
 その当時、すでに人間は高度な文明をもち、地球の生態系のバランスを維持する役割を果たしていたそうです。しかし、どうすることも出来ない巨大彗星の到来は、七日七夜にわたり地球に豪雨をもたらし大洪水を巻き起こしました。
 地球の三分の一の海面が現在の三分の二まで水没したわけですから、そのパニック度は想像を絶するものだったに違いありません。その水位上昇を計算してみると、およそ二千メートルにも及びます。たとえば、富士山も海抜五千メートル級、エベレストは一万メートル級の山でした。
 そして、この天変地異によって恐竜が絶滅したというのです。この話を聞いた時、まったく馬鹿げていると内心私は思いました。しかし、フォーラムソラでその事実を検証する旅を繰り広げていくうちに、それは事実だったのだという確証を得るに至ったのです。
 その検証の旅の一つ『宇宙(ソラ)の旅 ペルー』では、ペルー・イカ川から出土した巨石の数々(通称:カブレラストーン)を検証することが出来ました。その巨石群は炭素測定で約一万二千年前とされるのですが、その表面には「人間と恐竜の
共存」、「人類と恐竜の戦い」、「恐竜の家畜化」などの様子が描かれてたのです。
 さらには、古代の人々が臓器移植を行う様子や、天変地異の観測の様子を刻銘に描いた絵まで残されていました。
 こうして、木内さんの見た世界の痕跡を目の当たりにすればするほど、木内さんが「今を生きる」私たちに伝えようとしている思いの真相が、点と点を結んでいくかの様に、徐々に理解できるようになっていくのです。
【筆:小林 健】

人間の頭脳と行動力は地球を守るためのもの【生き方は星空が教えてくれる】

おはようございます!

 

<今朝のフォーラムソラ語録>

『人間の頭脳と行動力は地球を守るためのもの』

生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より

 

<立ち読みコーナー>
●生命体のバランスを整えるのは、非常に難しい役目です。
●それぞれの程に組み込まれたプログラムだげでは、突発的な変化や局地的なバランスの乱れに対応しきることはできません。そこで、自ら学習し、物事を考え、発想し創造する能力をもつ生命体がどうしても必要となってきたのです。
●砂漠化した地域に植林をしたり畑を造ることによって減少した緑を増やす。増えすぎた動物を家畜とすることでその数を整える。環境の変化を自らの頭脳と行動力によって整える働きを人間という種は担って生まれてきたのです。
●それはちょうど縁のないお盆の上に置かれたビー玉を落とさないようにバランスをとりつづけるゲームに似ています。
●お盆が右に傾いたら左側に傾ける。逆に左に傾きすぎたら右に戻すといったぐあいで、たえずそのときの状況や変化に合わせてバランスをとりつづけなければならないのです。(P124)
<わたしの読書メモ>
 私たち生命体も、地球も、宇宙全体をも取り込む膨大な意識。
 それこそが創造主であり、私たちの意志でもあります。私たちひとり一人の意識は膨大な意識とすべてリンクしているといいます。その膨大な意識が、地球に自らの頭脳で思考し行動できる生命体を誕生させました。
 それは決して、この地球を人間に支配させるためのものではありませんでした。
 この地球という、奇跡の生命にあふれる環境をキチンと整えるための役割。その目的のために、人間は頭脳と道具を使える体が供えられました。
 それまでの生命体の循環による「食物連鎖」では、環境保全が難しくなったと膨大な意識が判断した時、全て生き物、全ての宇宙の意識の集合体が地球に人間を誕生させたのでしょう。
 それは、天変地異や環境変化による生態系のアンバランスを解消したり、より豊かな環境を確保するためのものでした。
 私たちは地球という大きな舞台に住んでいます。しかし、この地球も宇宙規模で考えれば、さほど質量も無い危うい小さな星に住んでいるのです。
 木内さんのたとえる「お盆の上のビー玉」は、まさにこの宇宙規模で捉えた地球の姿です。その姿は非常に繊細なバランスの上に成り立っているのだと、木内さんは常に語りかけます。
 「人間の頭脳と行動力は地球を守るためのもの」ということを、私たちは今一度こころに刻み、この地球の乗組員全員が航海を真っ当できるように、この「宇宙船地球号」を確実に整備すること。それこそが、人間のDNAに刻まれた使命なのです。
【筆:小林 健】

人間の役割は生命のバランスを管理すること【生き方は星空が教えてくれる】

おはようございます!

 

<今朝のフォーラムソラ語録>

『人間の役割は生命のバランスを管理すること』

生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より

 

<立ち読みコーナー>
●植物は草食動物に食べられることによって自らの適正量を保ち、草食動物は肉食動物に捕食されることによって、自らの種に制限を設げました。
●肉食動物の多くは、草食動物の内臓を食べることによって自らの生命を保っています。なぜ内臓を食べるのかというと、肉食動物は、自らの体内に植物を栄養化する酵素をもっていないからなのです。
●したがって、その酵素が含まれる草食動物の内臓を食べるのです。もし肉食動物が、草食動物のように植物をエネルギーに変える酵素をもっていたら、肉食動物が増えすぎ、生態系のバランスを崩すこととなってしまいます。
●進化論では、生命体は自らの種をより繁殖させることが可能なように、厳しい自然環境に適応していくかたちで自らの肉体を進化させていったという言い方をしますが、本当にそうなのでしょうか。
●私が見てきた世界は、自らの種を繁栄させるためではなく、地球環境のバランスを整え、より長く生命が循環しつづけられることを目的に進化していました。
●そして種々雑多な生命のバランスを管理するものとして、進化の最終段階で生まれてきたのが人間だったのです。(P123)
<わたしの読書メモ>
 私たちが学校で教えられる「進化論」。それは「種の繁殖」のために自らの肉体を進化させるというものでした。しかし、木内さんの見てきた世界観はそれと異なっていたのです。
 地球という一つの舞台、全霊の共有財産。その地球の環境バランスを整えるために、自らの命を誕生させ役割を持ち、適度な死を組み込むことで生態系のバランスを保っていたのです。
 その中でも、手足を使え思考をめぐらすことのできる人間が誕生してきました。私たちは生態系のこまかな調整や修正をする役割として命をさずかったのです。
 しかし、私たちはその役割に気付かず、まるで万物・全生態系の王のごときふるまっています。木内さん的に考えれば、私たち人間は新参者であり、諸先輩のお世話をさせていただく立場にいることが解ってきます。
 そういう観点から考えてみると「弱肉強食」という言葉も、人間のおごりから発せられた言葉のように思えてきます。「強いものが食らう」のではなく「共栄共存のために整える」というのが本来の意味ではないでしょうか。
 私たちは、いままでの「進化論」的な上から目線で生態系を見るのではなく、新参者として、また先輩たちのお世話をするものとして、この「奇跡の星・地球」の存在意義と自らの役割について、いま一度考える時が来ているのだと私は思うのです。

こうして生命の循環が始まった【生き方は星空が教えてくれる】

おはようございます!

 

<今朝のフォーラムソラ語録>

『こうして生命の循環が始まった』

生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より

 

<立ち読みコーナー>
●その原初の海で最初の生命が生まれました。
●それは藻のような植物性プランクトンでした。植物性プランクトンが光合成によって酸素を生み出し、酸素が充分に増えたところで動物性の微生物が誕生しました。
●海の中で腐った植物を動物性の微生物が分解し、新たな栄養分を生み出し、それをもとに別の植物群が生長していきます。こうして生命の循環が始まりました。
●植物は海岸から少しずつ陸上に進出し、大気や土壌を生命体が生活するのに適した状態に変化させていきます。
●地球が誕生してから地表の大部分が植物によって覆われるまでに要した時間は、八億年ほどでした。(P122)
<わたしの読書メモ>
フォーラムソラでは「宇宙(ソラ)の旅」を国内と海外で毎年展開しています。その中でも沖縄の久高島ハワイ島の旅では、特に原初の生態系に注目しながら、石灰岩や溶岩で構成される海辺を検証しています。
 すると、まったく生き物を寄せつけそうにない、ごつごつした岩肌や溶岩に埋め尽くされた海辺でも、わずかな水たまりや
浅瀬には「藻」のような緑が生息しています。
 それをだんだんとたどっていくと、今度は岩肌の隙間から生える草のような小さな植物が現れます。そして徐々に植物は岩の奥深くまで根を張るしっかりした木へと変わっていくのです。
 この様に、過酷な条件でも植物が中心となって、徐々に生命体が生活できる環境に変えていく様子を現在でも見ることができるのです。
 そして、植物のあるところに必ず動物がいます。とかく動物のために植物が存在しているように思われますが、地球の環境維持と生命の循環という視点から考えると、地球の生命体の代表選手は植物であり、動物は新たな栄養分を生み出すための補完生物であることが見えてきます。
 「植物よりも動物が、その動物の中でも人間が一番偉い!」などと考えがちですが、私たち人間は地球の生態系の中では新参者です。
 私たち新参者の使命とは、この奇跡の惑星「地球」に誕生した「生命」、つまり先輩たちの命の循環を絶やさず守ることなのだ!と自然環境を検証する度に気づかされるのです。

地球は水にちょうどよかった惑星【生き方は星空が教えてくれる】

おはようございます!

 

<今朝のフォーラムソラ語録>

『地球は水にちょうどよかった惑星』

生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より

 

<立ち読みコーナー>
●原初の惑星に水はありませんでした。
●宇宙空間で水分は軽石のようなものにしみ込み、凍結していたのです。それがカイパ一べルトと呼ばれる彗星の巣となりました。
●氷の塊は大きくなると、太陽の引力に引き寄せられ、彗星となり太陽系の惑星に降り注ぎました。細かな水の塊が惑星に降り注ぎ海をつくり出します。
●しかし、惑星と太陽の距離が近すぎれば、地表が熱すぎて水は揮発してしまいますし、逆に遠すぎると凍りついてしまいます。水が液体の状態を保っていられるのにちょうどよい距離に位置していたのが地球だったというわけです。(P121)
<わたしの読書メモ>
 木内さんは宇宙の始まりまでも意識の世界で体験してきました。なので、太陽系の創造についてはより具体的なイメージを持っています。
 私たちがたとえ天文学に詳しかったとしても、太陽系の創造期を解りやすく説明しろといわれて、期待通りに説明することなかなか出来るものではありません。
 しかし、木内さんの場合は違います。さすがに見てきた(体験した)だけあって、とてもわかりやすく誰にでも理解できる言葉で説明してくれます。
 太陽系にはいくつもの惑星がありますが、太陽との位置がそれらの惑星の環境を決定づけるものになっていると木内さんはひも解きます。
 つまり、宇宙空間に豊富にある水ですが、それを受け取った時に、きちんと「液体」として維持できる惑星だけが生命を育むチャンスを得られたというのです。
 その点において、地球は偶然にもその条件を満たした惑星だったのです。地球に生命が誕生し、やがては循環を遂げる惑星に育ったことは、「全てに偶然は存在しない、全ては必然である」という観点からすると、本当に何者かの意思が介在したと考えてしまうのも不思議ではありません。
 ですから、私たちはこの奇跡の地球の存在意義を今一度見つめ直し、考え直さなくてはならないのだと私は思うのです。
 そうすれば、私たち人間の役割が「地球環境の維持継続」であることが解ってくるはずです。「地球と共に生きる」という価値共有がなされた時、争いや経済至上主義から解放され、本来の人間としての生きる喜びをあられるのではないでしょうか。
【筆:小林 健】

困難を乗り越えること、それこそが人生の喜びだった【生き方は星空が教えてくれる】

おはようございます!

 

<今朝のフォーラムソラ語録>

『困難を乗り越えること、それこそが人生の喜びだった』

生き方は星空が教えてくれる(木内鶴彦著)より

 

<立ち読みコーナー>
●死後の世界はとても退屈な世界です。すべてが自分であり、何の疑問もない世界です。それはつらくも苦しくもない世界ですが、ときめきも喜びもない世界ともいえます。
●この世にはさまざまな制限があります。でもだからこそ自分の能力を目いっぱい使って生き延びていくことが、とてつもなく素晴らしいことなのだと気がついたのです。
●みなさんも自分の人生を振り返ってみてください。あなたにとっていちばん素晴らしい思い出となっているのは、どんなときでしたか?
●それは、困難に負けず自分が一生懸命努力していたときではないでしょうか?
●そのときは苦しくて苦しくて、何で自分はこんなに大変な思いをしなければならないのだろうと、天を呪いたくなるような気持ちになったとしても、その困難を乗り越えて後から振り返ったときに感じるのは、かけがえのない充実感なのではないでしょうか。
●生きる喜びとは、そういうものだと私は思っています。(P118-119)
<わたしの読書メモ>
 木内さんがいつも繰り返し言うこと、それは「意識の世界にはすべてがある。しかし退屈である。」ということです。
 人は過去も未来も、まして今日の自分のことさえ解らずじまいです。そんな中で精一杯生きています。
 時にはすべてを投げ出してしまいたい。そんな衝動に駆られることもありますが、投げ出したところでその先には退屈な意識の世界があるだけなのです。
 もしも、この世界の辛さや苦しさから逃れたとしても、そこに待っているものは肉体のない意識だけの退屈な世界。例えその世界がすべての事象を理解できる世界だとしても、ただじっと「有る」だけの肉体のない世界なのです。
 それよりも、この肉体を預かり人生という体験を繰り返すこと。つまり「生きること」そのものに価値があるのではないでしょうか。
 その中でも、辛いこと苦しいことから自分の持てる能力を目いっぱい使って必死で乗り越える経験。それこそが「生きる喜び」なのだと、木内さんの体験は物語っています。
 もしも、少し未来の地点から現在の自分を見つめる習慣を身につけられたなら、私たちは今の困難をもっと精一杯、もっと自分の能力を引き出し、乗り越えていけるのではないでしょうか。
 なぜなら、その経験こそがかけがえのない「人生の喜び」であることを知っていれば、今よりも高い結果を引き出すことが出来るからなのです。
【筆:小林 健】